

【論稿/知財全般】知的財産権侵害における 権利濫用禁止についての覚書(森本晃生、パテント誌2025年12月)
①リコー事件と「強制調停」のあり方 一審判決は損害賠償も全面的に棄却したが、実施者が特許発明の利益を現に享受している以上、「差止は認めないが、相当ライセンス料(実施料)相当額の支払いは認める」という解決(昭和43年最判の流れ)こそが、法の整合性と衡平の観点から望ましい。


【論稿/特許】選択肢で表現された発明に対する単一性違反の調査研究と提言(バイオ・ライフサイエンス委員会、パテント誌2025年12月)
1. 日本特許庁(JPO)の「最初の選択肢」原則 化学やバイオ分野では、化合物や配列を「RはA、B、又はC」「配列番号1〜4のいずれか」といった、選択肢(マーカッシュ形式)で表現することが一般的である。 日本の審査基準では、単一性(特許法37条)を判断する際、原則として「最初に記載された選択肢」を審査対象とする。
【論稿/農水】海外展開を見据えた知財ミックスによる 知的財産の保護及び活用(農水委員会、パテント誌2026年1月)
1.野菜生産者のブランディング 育成者権と商標の分離: 登録品種名は保護期間満了後にパブリックドメインとなるため、商標権も取る。 地域との結びつきが強いブランドの場合、GI制度と、地域団体商標制度を戦略的に使い分ける。


【論稿/意匠】職務創作意匠に関する裁判例の概観(藤本一、パテント誌2026年1月)
職務創作意匠のみに基づいて対価が請求された事件は5件あるが、認容された公刊裁判例は存在しない。 特許(職務発明)と比較した場合、「相当の対価」の算定プロセスにおいて以下の差異や留意点が認められる。 ①『超過売上高の割合』:意匠の場合、特許に比べて代替意匠(美観を共通にしない他のデザイン)の選択が容易であるため、市場における独占的優位性が低く見積もられる傾向にある。


【論稿/特許】バイオ医薬品特許保護の事例と課題(バイオ・ライフサイエンス委員会、パテント誌2025年12月)
1. 日本における「事実上のパテントリンケージ」 厚生労働省の「二課長通知」に基づく運用により、先発品の有効成分や用途に特許が存在する場合、原則としてBSは承認されない。 2. 再審査期間
【論稿/特許】食品用途発明の各国出願における留意点(バイオ・ライフサイエンス委員会、パテント誌2025年12月)
日本において2016年の審査基準改訂により「食品用途発明」の保護が強化されたが、海外展開においては各国独自の法制度と審査実務の相違が大きい。 1. 許容されるクレーム ①米国:「物の用途発明」は認められず、方法として記載。前文(PREAMBLE)の用途は限定力を持たない場合が多い。
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