

【論稿/不競法】不正競争防止法2条1項7号の「その 営業秘密を示された」の解釈について(吉原有亮、パテント誌2025年5月)
「条件付きのC説(秘密管理説の拡張)」を提唱する。 =『従業者自身によって開発されたノウハウや従業者が自ら収集した顧客情報が、将来営業秘密になり得ると明確に認識できた場合にも、「その営業秘密を示された」の要件を満たすものと解釈すべきである。』
【論稿/不競法】知財事件における証拠保全の実際と理論等(高村隆司、パテント誌2025年6月)
1. 管轄の選択 知財専門部を持つ地裁は認容率が40%程度(東京地裁知財部統計)と低い傾向にあるが、筆者は簡易裁判所への申立てにより認容率100%を達成しており、簡裁の活用を推奨している。 2. 証拠保全の理論と法的性質


【論稿/米国意匠】米国意匠特許の新たな自明性判断基準(佐々木眞人、パテント誌2025年6月)
2024年5月21日CAFC大合議判決(LKQ大合議判決)により、40年以上にわたり米国意匠特許の自明性判断で使用されてきた「Rosen-Durlingテスト」が廃止された。 ⇒今後は、意匠特許についても、実用特許と同様に、4つの事実認定(Grahamファクター)が適用される。


【論稿/不競法】転職者が持ち込んだ他社営業秘密を 使用することによる侵害リスク(石本貴幸、パテント誌2025年10月)
1.知財・法務担当者が講ずべき「4つの防衛策」 ①入社時の誓約書(注意喚起) 「前職の秘密情報を一切持ち込まない」ことを明記した誓約書を徴収。会社として不正を容認していない証拠にもなる。
【論稿/特許】近時の裁判例における明確性判断についての検討(岡田健太郎他、パテント誌2025年6月)
明確性判断が以前より厳しくなっているとはいえない!! 1.「略」「約」等の程度を表す表現の判断 不明確と判断された例
知財高判令和6年(行ケ)10036【切屑検出装置】<本多>
*特許審決の取消しを求めた。⇒却下 原告は、特許出願の拒絶査定不服審判において、「補正却下決定を取り消し、当該補正(本件補正1)に基づいて原査定を取り消し、特許すべきものとする」旨の審決を求めた。 審理中、原告は新たな補正(本件補正2)を行い、最終的に特許庁は「原査定を取り消す。本願の発明は特許すべきものとする」との審決を行った。この審決は、原告が最後に提出した本件補正2に基づく発明(本件補正発明2)を特許とするものであった。


【論稿/特許】特許審査におけるAIの活用(五十嵐康弘、パテント誌2025年8月)
特許審査における実務的タスクについて、クラウドモデル(GPT等)とオンプレミスモデル(Llama等)を用いて検証が行われた。 生成AIの導入にあたっては、従来のAIにはなかった特有の課題が存在する。 ハルシネーション(幻覚)への対処情報を「増やす」タスク(創造的回答)ではなく、情報を「減らす(要約)」あるいは「変換(翻訳)」するタスクに限定することで、リスクを最小限に抑えることが有効である。
【論稿/中国特許】中国における数値範囲の限定に関するサポート要件について(胡春豊、林軍、パテント誌2025年9月)
<中国最高裁(2020)最高法知行終407号判決> 1.中国最高裁判決の考察 特許の内容: 充電終止電圧(4.2V超〜5.8V以下)と正負極比率(1:1.0〜1:2.5)を組み合わせた数値限定発明。


【論稿/欧州特許】日本の特許制度と欧州の特許 制度の留意すべき相違点(野村和弘、パテント誌2025年9月)
1. 『請求項(クレーム)』に関する相違 ①独立項の数: 日本: 制限なし。


【論稿/英国特許】FRANDレートの算定を巡る InterDigital v. Lenovo 英国訴訟(小林和人、パテント誌2025年9月)
<主な争点> ①InterDigitalの最終提案(5G Extended Offer)がFRAND条件に適合するか。 ②適合しない場合、具体的なFRANDレートはいくらか。